@phdthesis{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00004836, author = {岸田, 聡 and Kishida, Satoshi}, month = {Mar}, note = {哺乳動物のMAPKKKファミリーに属するTAK1は、自然免疫を制御するInterleukin-1(IL-1)によって活性化される細胞内シグナル伝達経路において機能している。IL-1シグナルはTAK1を介して、MAPKであるJNK/p38と、転写因子であるNF-kBを活性化する。TAK1と結合するタンパク質として単離、同定されたTAK1-binding protein2(TAB2)は、これまでの研究から、IL-1シグナルに応じてTAK1とその上流因子である tumor necrosis factor receptor-associated factor 6 (TRAF6) とを結びつけるアダプターとして働くことが示されている。一方、最近の報告から、IL-1シグナルによってTRAF6のubiquitinationが誘導されること、そしてこのステップがTAK1の活性化に不可欠であることが明らかになった。しかし、IL-1シグナルがTRAF6のubiquitinationを引き起こす分子機構は明らかになっていない。本研究では、TAB2がTRAF6のubiquitinationを誘導する能力を有し、この作用によってIL-1シグナルによる TAK1の活性化を媒介していることを示した。TAB2にはCUEドメインと呼ばれるubiquitin分子を認識するモチーフが含まれており、このCUEドメインがTAB2の機能に重要であることが示唆された。一方、IL-1シグナル伝達経路におけるTAB2のもう一つの機能として、TAK1の下流でNF-kBを活性化するキナーゼである。IKKをTRAF6へとリクルートし、TRAF6-TAK1複合体によるNF-kB活性化を促進することを明らかにした。以上の結果から、TAB2がIL-1シグナル伝達経路において、TRAF6のubiquitinationの誘導、そしてTRAF6、TAK1とIKKから成るシグナル伝達複合体形成の促進という複数の機能を担っていることが示された。, 名古屋大学博士学位論文 学位の種類:博士(理学) (課程) 学位授与年月日:平成17年3月25日}, school = {名古屋大学, Nagoya University}, title = {IL-1シグナル伝達経路におけるアダプター/スカフォールドタンパク質TAB2の作用機構}, year = {2005} }