@phdthesis{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00004922, author = {平尾, 孝憲 and Hirao, Takanori}, month = {Mar}, note = {軌道赤外線望遠鏡IRTSに搭載された遠赤外測光器FIRPの開発、性能評価を行い、銀河系内星間塵を期限とする拡散光を観測した。FIRPは波長150,250,400,700μmを中心とする4チャンネルの測光器で、検出器にはボロメータを使用した。空間分解能は、0.5°(FWHM)である。ボロメータを高感度化するために、3He冷凍器、ACブリッジ読み出し回路を新規に開発した。両者は観測中全期間にわたって正常に動作し、全天の約7%に相当する領域の拡散放射光を観測することに成功した。銀経46度付近、銀緯3.5度以下の領域について解析を行い、各波長チャンネル間の表面輝度比の銀緯分布を求めた。その結果、星間塵熱放射の150μmと250μm,および250μmと400μmの表面輝度比が、銀緯の増加に伴い色温度にして1K程度下降する傾向が見られることがわかった。同様な傾向は、COBE/DIRBEの観測から得られた140μmと240μmの表面輝度比の銀緯分布にも見られ、FIRPの結果とよい一致を示すことが明らかになった。一方250μmと700μmの表面輝度比は、銀緯増加による色温度の低下の度合いがより強く、5K程度下降することが明らかになった。250μmと700μmの表面輝度比の銀緯依存性を説明いうるモデルとして、少なくとも2つが考えられる。一つは、星間塵熱放射の波長依存性をとした時、a<2であり、銀緯の増加に伴いaが減少することによるものである。もう一つは、星間塵に低温成分(T~20K)と超低温成分(T~4-7K)の二成分が存在するとの仮定に基づくものである。この場合、超低温成分の温度あるいは光学的深さ(柱密度)が、銀緯が高くなるにつれて増加していることで観測結果を説明しうる。いずれの場合も、星間塵の物理的性質に、何等かの空間分布がある可能性を示唆している。, 名古屋大学博士学位論文 学位の種類:博士(理学) (課程) 学位授与年月日:平成9年3月25日}, school = {名古屋大学, Nagoya University}, title = {軌道赤外線望遠鏡IRTSによるサブミリ波拡散光の観測}, year = {1997} }