@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00007126, author = {渡辺, 智之 and WATANABE, Tomoyuki and 福田, 博美 and FUKUDA, Hiromi and 宮尾, 克 and MIYAO, Masaru and 水野, 裕 and MIZUNO, Yutaka and 小長谷, 陽子 and KONAGAYA, Yoko and 柴山, 漠人 and SHIBAYAMA, Hiroto and 志村, ゆず and SHIMURA, Yuzu and 三浦, 久幸 and MIURA, Hisayuki and 遠藤, 英俊 and ENDO, Hidetoshi}, journal = {愛知教育大学研究報告(教育科学)}, month = {Mar}, note = {痴呆性高齢者に対する非薬物療法による介入治療の有効性を示した報告は多い。しかし、再現性が高く、妥当性が確認された評価法を用いた研究が乏しく、いまだ普遍化されたプログラムを確立するに至っていない。本研究では痴呆性高齢者に対する音楽療法に関する論文を対象にシステマティックレビューを行った。まず、オンラインデータベース(Pubmed,PsycINFO)を用いて、1982年から2002年までの20年間に収載されているすべての論文について、”music and dementia”, “music and Alzheimer”をキーワードとして検索した。次に、これらの検索結果に対して、総説、症例報告、メタアナリシス、方法や評価が不明確であるものを除いた論文について3人の独立した研究者が論文を5段階(I~V : Iが論文の質が最も高い)で評価した。レベルがⅢ以上である論文をシステマティックレビューの対象とした結果、対象となった論文は6件であった。本研究では、痴呆が軽度であるほど値が高いスケール(positive scale)と痴呆が重度であるほど値が高いスケール(negative scale)の2つの場合について、それぞれeffect sizeを算出した。その結果、Positive scale, negative scaleのeffect size [95%C.I.]は、それぞれ0.25[0.15, 0.36], -1.06[―1.19, ―0.93]と有意に音楽療法による効果が高いことが示された。しかし、本研究で音楽療法に関するRCTによる研究は少なく、質的にも高くないことが明らかになった。また、痴呆患者に対する認知機能、行動障害、うつや情動などの評価方法に統一性がなく、それぞれの研究で異なるスコアを用いていることも明らかになった。音楽療法が多数の痴呆患者に有効であることを示すためには、質的に優れたRCTの実施と適切な痴呆レベルの評価法の統一化が重要な課題である。}, pages = {57--61}, title = {痴呆性高齢者に対する音楽療法に関するシステマティックレビュー}, volume = {54}, year = {2005} }