@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00008861, author = {赤石, 仁 and AKAISHI, Jin and 有田, 隆也 and ARITA, Takaya}, issue = {4}, journal = {電子情報通信学会論文誌}, month = {}, note = {誤認は一般的に否定的な文脈で用いられる言葉である.しかし,ある行動を促進するような情報を獲得する場合に,集団中の個体が誤認することにより行動の多様性が増加し,結果的に誤認が集団全体としては有利に働くことがあり得る.本論文では,誤認の影響について多様性の観点から,(1)基本的な誤認の適応性,(2)コミュニケーションの基本的性質,(3)コミュニケーションにおける誤認の適応性,(4)誤認の適応性における情報の有する行動特異性,の4点について仮説を立てた.次に,資源探索問題を対象としたシンプルなエージェントベースモデルを構築し,情報を周りの環境から直接獲得する場合に生じる誤認である直接誤認と,コミュニケーションを通して情報を獲得する際に生じる間接誤認の両者のもたらす影響を,シミュレーション実験により調べた.その結果,誤認がエージェントの行動における多様性を増大し適応性に貢献し得ること,正確なコミュニケーションはエージェントの行動における多様性を減少し得ること,及び誤った情報を共有することで適応性を下げ得ることが示された.更に,情報特性としての行動特異性が低い場合,誤認の適応性が低下する傾向が示された.我々は,多様性をもたらす要因としての誤認の適応性に関する研究が,認知科学,ミーム学,そして工学にかかわる根本的な問題に新たな知見を生み出すのではないかと考えている.}, pages = {482--491}, title = {誤認の適応性に関するエージェントベースモデル}, volume = {J87-D-I}, year = {2004} }