@phdthesis{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00009469, author = {益川, 敏英 and Maskawa, Toshihide}, month = {Mar}, note = {近年素粒子物理学において多くの発展がなされた. SU(6)-理論は質量の軽い重粒子“Octet Baryon”と“Decuplet Baryon”をスピンも考慮に入れて“56-plet”に体系化し,分類することに成項した。このことはこれ等重粒子が“urbaryon”からおもにスピン,ユニタリースピンによらない力から構成されていることを示唆する。一方において核力の分析等からも明らかなようにYukawa相互作用が中間子と重粒子の間に働いており,このYukawa相互作用はSU(6)-対称性と矛盾するものであることはSU(6)-対称性が提案されるとほぼ同時に多くの人々によって指摘された。この悶着を克服するためにOhnukiとToyodaは複号模型の立場に立って,次のように考えた. すなわち“urbaryonの間に働く相互作用は次のように二つの部分に分けることが出来る。  H^int = H_Ⅰ^int +H_Ⅱ^int ここでH_ⅠはSU(6)-不変な部分であり,H_Ⅱはそうでない部分を表している. 重粒子のmass-spectrumがSU(6)の対称性によりよく説明されていることは,そのspectrumの重要な,定性的な部分はH_Ⅰ^intで決められ,H_Ⅱ^intによる修正すなわち,Yukawaの相互作用による修正は大きな,質的な変化をもたらさない。と考える”しかし実際にはCheuがstatic meson theoryを使って中間子核子散乱のアイソスピンⅠ=\frac{3}{2},全角運動量J=\frac{3}{2}の状態において共鳴準位が生ずることを示した。 これはH_Ⅰで作られたmass-spectrumがH_Ⅱにより質的に変化されられる可能性を示している. (すなわち,共鳴準位のない所にH_Ⅱによりそれが出現したり,H_Ⅰにより一つ存在している所へH_Ⅱによってもう一つ)しかし,H_Ⅱで作られた共鳴準位はこれが作られたのと同じほどの力でH_Ⅰにより作られた粒子と混合するので(H_Ⅱにより)すぐに,H_ⅠとH_Ⅱによる粒子又は共鳴準位が二つ現れるとは云えない. 故にこの論文ではH_Ⅰにより作られたmass-spectrumがH_Ⅱにより(このH_Ⅱが共鳴準位を作るほと大きいとき)どのように修正されるか,またどのような現象が期待出来るのかを調べる。, 名古屋大学博士学位論文 学位の種類:理学博士 (課程) 学位授与年月日:昭和42年3月25日}, school = {名古屋大学, Nagoya University}, title = {粒子と共鳴準位の混合効果について}, year = {1967} }